こんにちは、院長の内山です。
本日はALSについてのお話です。
以前の投稿でALSという病気と「ラジカット®内用懸濁液2.1%」という治療薬について触れました。
今回はこのお薬に続き、ALSの治療薬の一つのお話です。
そのお薬とは「ロゼバラミン®筋注用25mg」です。
ロゼバラミン®は2024年11月20日に発売されたお薬で、約9年ぶりに認可されたALSの治療薬として注目されました。
(前回ご紹介したラジカット®内用懸濁液は点滴から内服への投与方法の拡充でしたので、薬剤として選択肢が広がったのは9年ぶりとなります。)
現在、このお薬は、想定を大幅に上回る需要が殺到し、メーカーの供給能力を超過したため限定出荷という制限がかけられており、入手が非常に困難となっております。
ALS患者さんがこの新薬にかける期待が伝わりますね。
そのような中、ある患者さんを通じて、地域の基幹病院(個人情報保護の観点から病院名は伏せさせていただきます。)の脳神経内科の先生と連携する機会に恵まれ、当院が主導し在宅診療でこのお薬を開始する運びとなりました。
そこで、ロゼバラミン®を開始するにあたり、患者さんに関わる全員で使い方を周知するために医薬情報担当の方をお招きし、院内勉強会を開催いたしました。
ロゼバラミン®は週2回筋肉に注射という形で体内に投与するお薬です。
毎週2回注射することが必要なので、患者さんにとって大変なのはもちろんなのですが、ご自身やご家族で投与が難しい場合は投与するための医療従事者の確保も課題となります。
今回、当院も院内のメンバーだけでの投与継続は難しいので、訪問看護師さんから大きなお力添えをいただいております。
また、限定出荷のロゼバラミン®の確保やお届けには訪問薬剤師さんにも手を尽くしていただいております。
地域の基幹病院の先生と訪問看護師さん、訪問薬剤師さん、そして当院と、ロゼバラミン®というお薬一つをとってみても、多くの医療従事者が関わっていますね。
患者さんが在宅で安心して医療を受けるために、多くの医療従事者が輪になって支えているなと実感することができました。
当院を立ち上げた際に一番の目標としていた、「患者さんに関わる全ての医療・介護・福祉の職種、事業所と密に連携をとる」ことを達成していくため、これからも在宅で提供可能な最先端の薬剤、専門的な治療の勉強を続けていく必要を感じた勉強会でした。